AI経由の流入は数えられるのか|アクセス解析で見えること・見えないこと【中小企業・店舗向け】
AI経由の流入は数えられるのか|アクセス解析で見えること・見えないこと【中小企業・店舗向け】
2026.09.02
「AIに聞いて、うちのサイトに来た人」は、どれくらいいるのか。数えられるなら数えたい——当然の関心です。
結論から言うと、一部は数えられますが、全部は数えられません。この線引きを知っておくと、無理な計測に時間を使わずに済みます。

見えるのは「回答からリンクを踏んで来た人」だけ
アクセス解析には、どこから来たか(参照元)を記録する仕組みがあります。AIの回答に自社ページのリンクが載り、それをクリックして来た場合、そのAIサービスのドメインが参照元として残ることがあります。
つまり見えているのは、「引用され、かつクリックされた」分です。ここが全体の一部にすぎないことが、この話のややこしいところです。
見えない分のほうが、たぶん多い
次のようなケースは、サイト側では捉えられません。
- 回答の中で用が足りた……AIが答えてしまい、リンクを踏む必要がなかった
- 参照元が引き継がれない……アプリ内や環境によっては、どこから来たかの情報が残らないことがあります
- いったん別の行動を挟んだ……AIで社名を知り、あらためて検索して来た場合、記録上は検索経由になります
3つ目は特に見落とされがちです。AIがきっかけでも、記録には残らない。だからこそ、この数字だけで良し悪しを判断できません。
確認するときの考え方
お使いのアクセス解析で、参照元の一覧を期間を広めに取って眺めるのが基本です。見慣れないドメインが並んでいたら、それが何かを確認します。画面の名称やメニューの位置はツールの更新で変わることがあるため、「参照元/流入元が一覧できる場所」を探すという理解で十分です。
もうひとつ、サーバー側の記録を見る方法もあります。人ではなく、情報を集めて回るプログラム(クローラー)のアクセスは、サーバー側の記録で確認できる場合があります。ただし環境や使っているツールによって、見られるかどうかが変わります。見られない環境も普通にあります。
件数が少ないうちは、率で見ない
この流入は、多くの場合とても少ないところから始まります。数件しかない段階で「前月比◯%増」と言っても、1件増えただけで大きく動くので意味がありません。
おすすめは、実数のまま、月ごとに並べて記録しておくことです。0が続いても構いません。数か月後に振り返ったとき、増えているのか横ばいなのかが分かれば十分です。
数えられない部分は、別の方法で確かめる
計測で追いきれない以上、実際にAIに聞いてみるという原始的な確認が、いまのところ有効な補完手段です。自社名で聞く、地域と業種で聞く。返ってきた答えに自社が含まれるか、内容が合っているか。
数字と、目視の記録。この2本立てで見るのが現実的です。
まとめ
アクセス解析で見えるのは「引用され、かつクリックされた」分だけで、AIがきっかけの来訪の一部にすぎません。見えないものを無理に数えようとせず、見える分は実数で記録し、残りは実際に聞いて確かめる。
数字が小さいうちに率で語らないこと。これだけ守れば、この指標に振り回されずに済みます。
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